老齢基礎年金と老齢厚生年金の違いとは?計算方法を初心者向け解説

「自分が将来もらえる年金って、結局いくらなの?」と気になっている方は多いはずです。公的年金には老齢基礎年金老齢厚生年金という2つの柱があり、それぞれ仕組みも計算方法も異なります。この記事では初心者の方でも理解できるよう、両者の違いと計算方法を具体的な数字を交えて解説します。

老齢基礎年金と老齢厚生年金の基本的な違い

みらい犬

年金って「国民年金」と「厚生年金」って聞いてたのに、「老齢基礎年金」「老齢厚生年金」って言葉も出てきて最初は混乱したワン。実はちゃんとつながってる話だったんだワン。整理しておくと安心するワン!

公的年金は大きく分けると「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」の2階建て構造になっています。老齢になって受け取るときの名称がそれぞれ「老齢基礎年金」「老齢厚生年金」です。

項目老齢基礎年金老齢厚生年金
もとになる制度国民年金厚生年金保険
加入対象20〜60歳の全国民会社員・公務員など
保険料定額(全員同額)給与に比例した額
年金額の決まり方加入期間に応じた定額加入期間・報酬に比例
受給開始年齢(原則)65歳65歳

自営業者や専業主婦(主夫)は国民年金のみに加入するため、老齢基礎年金だけを受け取ります。一方、会社員や公務員は国民年金と厚生年金の両方に加入しているので、老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方を受け取ることができます。

老齢基礎年金の計算方法をわかりやすく説明

みらい犬

基礎年金は「何年ちゃんと払い続けたか」で決まるんだワン。20代のころは何も考えずに払ってたけど、あの積み重ねがちゃんと将来に反映されてるんだと思うと、なんかありがたいワン。未納の月があると減るから気をつけるワン!

老齢基礎年金の金額は、保険料を納めた期間(保険料納付済期間など)に基づいて計算されます。

老齢基礎年金の計算式

みらい犬

満額は480ヶ月(40年)きっちり払い続けた場合なんだワン。ぼくは学生のころ猶予制度を使ってたから、追納できてるか確認しないといけないワン。ねんきん定期便を見直すことを忘れないようにするワン!

2024年度(令和6年度)の老齢基礎年金の満額は年間816,000円(月額68,000円)です(物価・賃金の変動により毎年改定されます)。

  • 計算式:816,000円 × (保険料納付済月数 ÷ 480ヶ月)
  • 480ヶ月=40年間(20歳〜60歳)が満額の基準
  • 免除期間は一部だけ反映される(免除の種類によって異なる)

【計算例】35年間(420ヶ月)納付した場合:
816,000円 × (420 ÷ 480)=約714,000円/年(月約59,500円)

※ 実際の年金額は、免除期間・猶予期間・カラ期間なども複合的に影響します。正確な額はねんきん定期便や日本年金機構の公式サイトでご確認ください。

老齢厚生年金の計算方法をわかりやすく説明

みらい犬

厚生年金は給料が高かった人ほど多くもらえる仕組みなんだワン。ぼくは中堅サラリーマンだから、基礎年金と合わせてどのくらいになるか、計算シミュレーションしてみたくなったワン。老後の計画に役立てるワン!

老齢厚生年金は現役時代の給与(標準報酬月額・標準賞与額)と加入期間に応じて計算されます。会社員・公務員のみが対象で、同じ期間加入していても収入によって年金額が変わります。

老齢厚生年金の計算式(2003年以降分)

みらい犬

「平均標準報酬額」って言葉が難しそうだけど、要は在職中の平均的なお給料のことなんだワン。これに加入月数をかけて計算するんだワン。転職回数が多い自分には、全期間の平均が反映されるのがちょっと心配だワン。

厚生年金の計算は2003年(平成15年)の制度改正で変わり、現在は以下の計算式が基本となっています(2003年4月以降の加入期間分)。

  • 計算式:平均標準報酬額 × 5.481/1000 × 加入月数
  • 「平均標準報酬額」=在職中の標準報酬月額と標準賞与額を合算して平均した額

【計算例】平均標準報酬額が350,000円、加入月数が420ヶ月(35年)の場合:
350,000円 × 5.481/1000 × 420 = 約804,687円/年(月約67,057円)

このケースでは老齢基礎年金(約714,000円)と合算すると、年間約1,518,687円(月約126,557円)が目安になります。ただし、2003年より前の加入期間は別の計算式(平均標準報酬月額 × 7.125/1000 × 加入月数)が適用されるため、実際にはそれらを合計した額になります。

繰上げ・繰下げ受給で年金額はどう変わる?

みらい犬

繰下げすると増えるのはわかるけど、長生きしないと損するって話も聞くワン。ぼくは健康に自信がないからどっちが得か悩むワン。どちらを選ぶかは自分の健康状態や生活費と相談しながら考えるのが大事みたいだワン。

老齢基礎年金・老齢厚生年金はともに、受け取り開始時期を柔軟に選ぶことができます。

  • 繰上げ受給(60〜64歳から受給開始):1ヶ月早めるごとに0.4%減額(最大24%減)
  • 原則受給(65歳から):基準額がそのまま適用
  • 繰下げ受給(66〜75歳まで受給開始を遅らせる):1ヶ月遅らせるごとに0.7%増額(最大84%増)

たとえば70歳まで繰り下げると42ヶ月分の遅延で29.4%増額、75歳まで繰り下げると84%増額になります。ただし、繰下げには「損益分岐点」があり、長生きしてはじめて総額が増える仕組みです。健康状態・働ける期間・生活費のバランスを見ながら慎重に検討しましょう。

自分の年金見込み額を確認する方法

みらい犬

ねんきんネットって登録してなかったけど、この記事を読んでさっそく登録してみたワン!自分の加入記録を見たら「あ、この会社のとき抜けてる?」って思ったところがあってドキッとしたワン。早めに確認しておくのが大事だワン!

自分の年金見込み額を確認するには、以下の方法が便利です。

  • ねんきん定期便:毎年誕生月に郵送される。50歳以上は見込み額が記載
  • ねんきんネット:日本年金機構のオンラインサービス。スマホやPCから最新の加入記録・見込み額を確認可能
  • 年金事務所への相談:持参書類を用意して直接相談できる

特にねんきんネットでは繰上げ・繰下げした場合のシミュレーションも行えますので、老後のマネープランを立てる際に積極的に活用してみてください。

まとめ:2つの年金の違いを理解して老後設計に活かそう

みらい犬

老齢基礎年金と老齢厚生年金、ちゃんと整理できてスッキリしたワン!公的年金だけでは心もとない部分もあるから、iDeCoやNISAも組み合わせて老後に備えたいと思ったワン。焦らずコツコツが大事だワン!

この記事のポイントをまとめると以下のとおりです。

  • 老齢基礎年金は国民年金をもとにした定額の年金。全国民が対象で、加入期間(最大480ヶ月)に比例する
  • 老齢厚生年金は厚生年金をもとにした報酬比例の年金。会社員・公務員のみが対象で、給与と加入期間に応じて変わる
  • 会社員・公務員は2つを合算して受け取ることができる
  • 繰上げ・繰下げで受給額が変化するため、自分のライフプランに合わせた選択が重要
  • ねんきん定期便やねんきんネットで定期的に自分の見込み額を確認しよう

公的年金は老後収入の基盤ですが、金額だけでは生活費が不足するケースもあります。iDeCoやNISAなどの私的な資産形成と組み合わせながら、余裕を持った老後設計を心がけましょう。

【免責事項】本記事は2024年時点の制度・数値をもとに作成した情報提供を目的としたものです。年金の計算方法・支給額・制度の詳細は法改正や個人の加入状況によって異なります。正確な情報や個別の年金額については、日本年金機構の公式サイトや最寄りの年金事務所にてご確認ください。本記事は投資助言・将来の年金額の保証を行うものではありません。