厚生年金は加入期間が長いほどいくら増える?受給額の計算をわかりやすく解説

「厚生年金って、長く働いた分だけちゃんと増えるの?」そんな疑問を持つ方のために、加入期間と受給額の関係を具体的な金額でわかりやすく解説します。

そもそも厚生年金の受給額はどうやって決まる?

みらい犬

年金って「なんとなくもらえるもの」だと思ってたけど、ちゃんと計算式があるんだワン。知らないと損しそうで、ちょっと焦ってきたワン。

厚生年金の受給額は、大きく2つの部分で構成されています。

  • 老齢基礎年金(国民年金部分):誰でも受け取れる基本の年金
  • 老齢厚生年金(報酬比例部分):厚生年金に加入している間の給与・賞与と加入期間に応じて上乗せされる年金

このうち、加入期間が長くなるほど直接増えるのが「老齢厚生年金(報酬比例部分)」です。給与が高く、働いた期間が長いほど、受け取れる年金額も大きくなる仕組みになっています。

厚生年金の計算式をシンプルに理解しよう

みらい犬

計算式を見た瞬間に「難しそう…」って思ったけど、分解してみると意外と理解できるワン。給料と期間の掛け算なんだワン。

老齢厚生年金(報酬比例部分)の計算式は、生年月日や加入時期によって異なります。ここでは1946年4月2日以降生まれで、2003年4月以降に加入した期間を基準にした、現在の主流となる計算式で説明します。

計算式(2003年4月以降の加入期間分)

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「平均標準報酬額」って聞き慣れない言葉だけど、ざっくり「月換算の平均給与」みたいなイメージで考えると入りやすいワン。

年金額(年額)=平均標準報酬額 × 5.481/1000 × 加入月数

  • 平均標準報酬額:厚生年金加入期間中の給与・賞与を月額に換算した平均額(賞与も含む)
  • 5.481/1000:給付乗率(法律で定められた定数)
  • 加入月数:厚生年金に加入していた月数の合計

たとえば、平均標準報酬額が30万円の方なら、1ヶ月加入するごとに年額でどのくらい増えるか計算できます。

30万円 × 5.481/1000 × 1ヶ月 = 約1,644円/年

つまり、月30万円の給与水準で1ヶ月働くたびに、老後の年金が年間約1,644円(月額換算で約137円)上乗せされる計算になります。

加入期間別・受給額シミュレーション

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数字で見ると、長く働くほど差がつくのがよくわかるワン。定年まで続けることの意味がじわっと実感できたワン。

ここでは平均標準報酬額が30万円・40万円の2パターンで、加入期間ごとの年金受給額(厚生年金の報酬比例部分のみ)をシミュレーションします。あくまで試算例ですので、実際の受給額は「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認することをおすすめします。

加入期間平均報酬月額30万円の場合(年額)平均報酬月額40万円の場合(年額)
10年(120ヶ月)約19.7万円約26.3万円
20年(240ヶ月)約39.5万円約52.6万円
30年(360ヶ月)約59.2万円約78.9万円
40年(480ヶ月)約78.9万円約105.2万円

※上記は報酬比例部分のみの試算です。実際には老齢基礎年金(満額で年約81万6,000円・2024年度)が別途加算されます。また、経過的加算や配偶者加給年金など各種加算が加わる場合もあります。

たとえば平均報酬月額30万円で40年加入した場合、老齢厚生年金だけで年約78.9万円、老齢基礎年金と合わせると年間約160万円前後の受給になる計算です(あくまで概算)。

「1年延ばす」「繰下げ受給」でさらに増やせる?

みらい犬

繰下げ受給って名前は知ってたけど、0.7%ずつ増えると聞くと「できれば試してみたい」って思うワン。でも体が動くかどうか不安でもあるワン。

厚生年金の受給額を増やすには、加入期間を延ばす以外にも「繰下げ受給」という方法があります。

繰下げ受給とは

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75歳まで繰り下げると最大84%増しになるって、数字だけ見ると魅力的だワン。ただ、健康や家計の事情もあるから一概に「やるべき」とは言えないワン。

通常65歳から受け取れる老齢年金を、66歳以降に遅らせて受け取る制度です。繰り下げた月数に応じて、1ヶ月あたり0.7%ずつ年金額が増額されます。

  • 66歳から受給:+8.4%
  • 68歳から受給:+24.0%
  • 70歳から受給:+42.0%
  • 75歳から受給:+84.0%(2022年4月以降、上限が75歳に延長)

ただし、繰下げ受給が有利かどうかは健康状態・家計状況・税金・社会保険料への影響など複数の要因によって異なります。必ずしも「繰り下げれば得」とは言い切れないため、ご自身の状況に合わせてファイナンシャルプランナーや年金事務所に相談することをおすすめします。

在職中に厚生年金に長く加入し続けることの意味

みらい犬

65歳以降も働ける環境を整えておくって、体のためにも年金のためにも大事なんだなって気づいたワン。ジム通いはその意味でも続けるワン!

2022年の法改正で、70歳まで厚生年金に加入し続けることが可能になりました(一定条件を満たす場合)。65歳以降も働いて厚生年金に加入すれば、その分だけ報酬比例部分が上積みされます。加入期間の延長と繰下げ受給を組み合わせることで、老後の年金収入をより手厚くできる可能性があります。

自分の年金額を確認する方法

みらい犬

ねんきんネット、実は登録してなかったワン。この記事を読んで「ちゃんと見ておかなきゃ」って思ったワン。まず登録してみるワン!

計算式や試算表はあくまで目安です。自分の実際の見込み額を知るには、以下の方法が便利です。

  • ねんきん定期便:毎年誕生月に日本年金機構から郵送される。50歳以上は65歳時点の見込み額が記載される。
  • ねんきんネット(日本年金機構):インターネットで加入記録・年金見込み額を確認できる。繰下げ受給のシミュレーションも可能。
  • 年金事務所の窓口相談:細かい疑問は直接相談できる。予約制の場合が多い。

特にねんきんネットは無料で利用でき、詳細なシミュレーションが可能なので、まだ登録していない方はぜひ一度確認してみてください。

まとめ:加入期間と給与の両方が年金額を左右する

みらい犬

「長く働く=年金が増える」ってシンプルだけど、改めて数字で見ると大事さがよくわかったワン。老後のためにも今の仕事を大切にしようって思ったワン。

厚生年金の受給額は、加入期間(月数)と平均標準報酬額の掛け算で決まります。要点をまとめると以下のとおりです。

  • 1ヶ月長く加入するだけで、年金額は少しずつ着実に増える
  • 給与水準が高いほど、同じ加入期間でも受給額は大きくなる
  • 繰下げ受給を活用すると、さらに年金額を増やせる可能性がある
  • 実際の見込み額は「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で必ず確認を
  • 65歳以降も厚生年金に加入して働き続けることで、受給額の上積みができる

老後の生活設計において、厚生年金は重要な収入の柱のひとつです。今のうちから自分の年金見込み額を把握し、iDeCoやNISAなどの補完的な資産形成と組み合わせながら、長期的なライフプランを考えていきましょう。

※本記事の計算例・シミュレーションはあくまで概算であり、実際の受給額を保証するものではありません。年金制度は法改正により変更される場合があります。正確な受給見込み額は日本年金機構の「ねんきんネット」または年金事務所にてご確認ください。本記事は特定の投資や行動を推奨するものではありません。