夫が亡くなったとき、「遺族年金はいくらもらえるの?」「収入があっても受け取れるの?」と不安になる方は多いです。この記事では、妻が遺族年金を受け取るための条件・金額の目安・収入制限をわかりやすくまとめました。
遺族年金には2種類ある|基礎年金と厚生年金の違い
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遺族年金は大きく分けて2種類あります。まずはそれぞれの基本を押さえましょう。
| 種類 | 対象となる故人の加入歴 | 主な受給対象者 |
|---|---|---|
| 遺族基礎年金 | 国民年金加入者(自営業・会社員など) | 子のある配偶者、または子 |
| 遺族厚生年金 | 厚生年金加入者(会社員・公務員など) | 配偶者・子・父母・孫・祖父母など |
会社員の夫が亡くなった場合、妻は遺族基礎年金と遺族厚生年金の両方を受け取れる可能性があります。一方、自営業の夫が亡くなった場合は、原則として遺族基礎年金のみです(国民年金のみ加入のため)。
なお、遺族厚生年金は子がいない妻でも受け取れるケースがある点が大きな特徴です。
妻が遺族年金をもらえる主な条件
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遺族基礎年金をもらうための条件
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遺族基礎年金を妻が受け取るには、以下の条件をすべて満たす必要があります(2025年時点の制度に基づく目安。最新情報は日本年金機構でご確認ください)。
- 亡くなった夫が国民年金の被保険者であったこと(または老齢基礎年金の受給資格期間を満たしていたこと)
- 亡くなった夫の保険料納付済期間が加入期間の3分の2以上であること(直近1年間未納がないことでも可)
- 妻に「18歳到達年度の末日までの子」または「障害等級1・2級の20歳未満の子」がいること
つまり、子どものいない妻は遺族基礎年金を受け取ることができません。また、子どもが18歳(障害がある場合は20歳)になった年度の3月31日を過ぎると支給が終了します。
遺族厚生年金をもらうための条件
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- 亡くなった夫が厚生年金に加入していたこと
- 亡くなった夫の保険料納付要件(遺族基礎年金と同じ)を満たしていること
- 妻が婚姻関係にあったこと(事実婚含む)
遺族厚生年金は子どものいない妻でも受け取れるのが特徴です。ただし、30歳未満で子のない妻は5年間の有期給付になる点に注意が必要です(2026年以降は法改正が予定されているため、最新情報をご確認ください)。
遺族年金の収入制限はどうなっている?
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遺族年金には、受給する妻の収入に関する制限(生計維持要件)があります。受給時点での妻の年収が850万円未満(または所得655万5,000円未満)であることが条件です(2025年時点の目安。変更の可能性があるため日本年金機構でご確認ください)。
この収入要件は受給開始時点で判定されます。受給後に収入が増えても、原則として支給停止にはなりません。ただし、以下の点には注意が必要です。
- 妻が自分自身の老齢厚生年金を受け取る年齢になると、遺族厚生年金と自分の老齢厚生年金の調整が行われます
- 妻が再婚した場合は遺族年金の受給資格を失います
- 生計維持関係の確認のため、申請時に収入証明が必要になる場合があります
なお、遺族年金の収入制限(850万円未満)はほとんどの家庭でクリアできる水準といえます。パートや一般的な会社員収入であれば、収入制限で受給できないケースは少ないでしょう。
遺族年金の受給額の目安
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遺族基礎年金の金額
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遺族基礎年金は定額で、子どもの数によって加算されます(2025年度の金額目安。毎年改定されるため日本年金機構の最新情報をご確認ください)。
| 子の人数 | 年間受給額の目安 | 月換算の目安 |
|---|---|---|
| 子1人 | 約123万円 | 約10万2,000円 |
| 子2人 | 約148万円 | 約12万3,000円 |
| 子3人以上 | さらに加算あり | — |
※ 2025年度の基準額(年780,900円程度)+子の加算額(第1子・第2子は各約22万4,500円、第3子以降は各約7万4,800円)で計算した目安です。実際の金額は毎年度の改定により変わります。
遺族厚生年金の金額
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遺族厚生年金の金額は、亡くなった夫の厚生年金の加入期間・報酬額によって決まります。計算式の目安は以下のとおりです。
遺族厚生年金の目安 = 夫の老齢厚生年金額(報酬比例部分)× 3/4
例えば夫の老齢厚生年金(報酬比例部分)が年120万円であれば、遺族厚生年金は年90万円(月7万5,000円)程度になります。ただしこれは目安であり、実際の計算は複雑です。詳細は年金事務所または「ねんきんネット」でご確認ください。
また、妻が65歳以上になると自分自身の老齢厚生年金との調整が行われ、受給額が変わる可能性があります。
【シミュレーター】遺族厚生年金の受給見込み額を試算してみよう
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夫の平均年収や加入期間を入力すると、遺族厚生年金の受給見込み額を概算で確認できます。あくまで目安ですが、生命保険の必要保障額を考えるヒントにもなります。
本シミュレーターは2024年度の計算式(5.481/1000乗率・中高齢寡婦加算596,000円)を使用した概算です。実際の受給額は加入履歴・職歴・配偶者の老齢厚生年金額などにより異なります。子がいない妻を対象としており、子ありの場合は遺族基礎年金も加算されます。正確な受給額は日本年金機構または「ねんきんネット」でご確認ください。
※ 試算結果はあくまで概算です。実際の受給額は加入履歴・報酬の詳細などにより異なります。正確な金額は年金事務所または「ねんきんネット」でご確認ください。
まとめ|遺族年金の受給前に確認したいこと
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この記事のポイントをまとめます。
- 遺族年金には遺族基礎年金(子あり妻が対象)と遺族厚生年金(子なし妻でも対象)の2種類がある
- 受給には夫の保険料納付要件(加入期間の3分の2以上納付など)を満たす必要がある
- 収入制限は年収850万円未満(所得655万5,000円未満)で、パートや一般的な会社員収入であればほぼ該当しない
- 遺族基礎年金は子の人数によって定額+加算、遺族厚生年金は夫の厚生年金額の3/4が目安
- 妻が65歳以降は自分の老齢厚生年金との調整が行われる
- 再婚すると受給資格を失う点にも注意
万が一に備えて、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で夫の年金加入状況を確認しておくことをおすすめします。また、遺族年金だけで生活費をまかなうのが難しいケースもあるため、生命保険や貯蓄との組み合わせも含めて家族全体の備えを考えてみましょう。
※ 本記事の内容は2025年時点の制度に基づく情報・目安であり、今後の法改正・年度改定等により変更される場合があります。実際の受給可否・受給額については、日本年金機構・年金事務所・社会保険労務士等にご確認ください。本記事は情報提供を目的としており、特定の投資・保険加入等を勧誘するものではありません。
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